キーワードは『レトロ可愛い』

1980年代のアイドル全盛時代のファッション、古い喫茶店、缶詰のさくらんぼがのったクリームソーダ…どれもこれも絶滅したものと思っていたら、どっこい生きている!昭和を感じるレトロ可愛い物たちが若者世代に人気です。そして、「平成レトロ」という言葉も!令和になったばかりなのにネ。

ちょいダサだけど、そこが新鮮!

昭和のキッチン風景で真っ先に思い浮かぶのは花柄のポット。電子ジャーや米びつ、ホーロー鍋、食器もコップもみんな花柄で、さながらお花畑のようでした。花柄のポットが登場したのは昭和42(1967)年、高度経済成長で庶民の暮らしが豊かになり、家電や台所用品をデザインで選べるほどのゆとりも生まれていました。カラーテレビが普及し始め街行く人のファッションもカラフルになった、そんな時代でもありました。まだ地味で彩の乏しかった日本の食卓が、花柄のポット一つでパッと華やぐ幸せ。慎ましやかで、胸がキュンとします。 シンプルなデザインが好まれるようになり、いつの間にか消えていった花柄模様が令和になった今、何気に人気だそうです。象印ではかつて一世を風靡した花柄シリーズの魔法瓶を復刻、タイガーもweb限定で花柄ボトルを販売しています。 そしてSNSでよく見かけるのが、どこの家庭にもあった花柄のグラスです。温かみのある昭和ちっくなデザイン、ポップな色合いで「ちょいダサ」な感じが何とも可愛いと、こちらも復刻版が登場しています。

平成レトロって…まだ早くない?

「平成生まれ?若いね~」と言われてきた人はガックリでしょうが、若者の間ではなんと「平成レトロ」がブームになっているそう。2000年前後に流行したギャルファッションに憧れて、厚底ブーツにルーズソックスを履き、へそ出しルック、ミニスカで闊歩する。その時代をリアルタイムで知らない世代には新鮮だし、知っている親世代には懐かしい。どちらにとってもエモいファッションなんですね。 また、3Gのサービスも終わろうとしているこの時代に、ガラケーを持つ若者が増えているのだとか。そのガラケーを手に「平成っぽい」写真を撮って、SNSにアップするというのです。たまごっち、ニンテンドウDS、写ルンです等々。平成と言えばついこの前のことのようなのに、あっという間に忘れられて、また復活とは。あなたのお家の中にも、お宝が眠っているかもよー。

レトロなデザインに思わずジャケ買い

古くさい?いいえ、映えるんです カフェより喫茶店!

西武園ゆうえんち/昭和コスメに再注目