〇〇もどき
本物そっくりどころか、本物を超えたと評判の「ビヨンド・ミート」を使ったハンバーガーがアメリカで大人気になり、日本上陸の噂もチラホラ。ベジタリアンやヴィーガンも多いアメリカのスーパーでは、植物由来の生パテが本物のお肉の隣にごく普通に売られているそうです。
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“植物性”お肉のハンバーガー
アメリカの国民食といえばハンバーガーにフライドポテト!3人に1人が肥満というお国柄だけあって実にハイカロリーです。一方、最新のダイエット法やエクササイズといった健康情報もアメリカ発が多い。健康に全く関心のない人からヘルシーな食にこだわる人、地球環境を考えて食べる「意識高い系」の人、乳製品やハチミツなど一切の動物性食品を口にしないヴィーガンまで、いろいろなニーズが混在するのがアメリカ。外食チェーンなどでも、代替肉のメニューがないと消費者には受け入れられないといいます。
ところが、従来の代替肉はアメリカ人にとって物足りないものでした。特に大好きなハンバーガーのパテには牛肉ならではのジューシーさとコクが欲しい!そこで登場したのがビヨンド・ミートです。お肉のタンパク質や脂質を分子レベルで分析し、えんどう豆由来のたんぱく質やココナツオイルといった植物素材で再現しているのだとか。そのビヨンド・ミートを使ったビヨンド・バーガーが西海岸を中心に話題を呼んでいます。さらに注目を浴びているのが、インポッシブル(ありえない!)バーガー。お肉でないことが信じられないほどの味だそうです。
カップヌードル「謎肉」の正体は畑のお肉?
日本でも、大豆たんぱくを使った「お肉もどき」はずっと以前から作られていましたが、その存在は健康志向の強いごく一部の人にしか知られていませんでした。そんなニッチな食材が市民権を得るようになったきっかけは、何と!カップヌードルだったそう。十数年前からネット上で盛り上がっていた「謎肉(具のサイコロ状のお肉)」の正体が、一昨年明かされたのです。日清の発表によると謎肉は、大豆ミートと豚肉エキス、野菜などを混ぜて味付けしたもの。いわば植物系と動物系を合わせた「ハイブリット系」で、発売当初から入っていました。創業者の安藤百福さんが自宅の台所で試作を重ねたものと伝わっており、食糧危機への対応が急がれる現代の状況から考えるとすごい先見性です。
謎肉だけを袋に詰めて限定販売されるほどのブームも一役買ったようで、大豆ミートを使った商品の露出度がアップしています。