キーワードは『なんじゃ、こりゃー!』

扇風機付き作業着や熱線の入ったジャケットを初めて見た時は「なんじゃ、こりゃー!」でした。でも、毎年のように常識外れの暑さ、極端な寒さに見舞われるようになった日本では、もう手放せないアイテムです。食の世界でも困った時は、「なんじゃ、こりゃー!」な発想が頼りになるようで。

なんじゃ、こりゃー!だけどスゴイ栄養価
昆虫食が世界を救う?

海外の秘境を訪ねる旅番組でレポーターがおっかなびっくり口にする、そんなイメージだった昆虫食が俄然注目を浴びています。震源地はヨーロッパ、中でも先進的なフィンランドでは自然食品店はもちろん普通のスーパーでもコオロギを使ったスナック等が並び、畜産から昆虫養殖に乗り換える農家も多いとか。 日本では一昨年5月、無印良品がコオロギせんべいをネット販売し初日に完売したと話題になりました。その後、店舗での取り扱いも始まりましたが、店に出してもすぐに売れてしまうそう。もう、びっくりです! 食材としての昆虫が世界的な関心を集めるきっかけになったのは、2013年に国連食糧農業機構が発表した報告書でした。人口増加で地球の定員オーバーが心配される中、牛や豚を飼育するよりも環境負荷が小さく効率よく栄養を摂れる昆虫食は、皆が飢えないための“救世主”の一つというわけです。 敷島パンが食育目的でコオロギパウダーを使った焼き菓子やフランスパンが焼けるキットを売り出したところ、夏休みの自由研究にも使えると大好評だったそう。「なんじゃ、こりゃー!」の段階は間もなく卒業かもしれません。

最初のひと口が高い壁!

環境問題がクローズアップされ、「意識高い系」 でなくてもSDGsやサステナブルという言葉を毎日耳にする、そんな世の中です。植物肉を使ったハンバーガーが日本に上陸して話題になり、植物由来の魚や卵の開発が進んで実際に販売されている国もあります。 一方、昆虫は?たんぱく質が豊富で環境への負荷が少ないという点ですぐれた食品であることは間違いないのですが、いくら知識や情報はあっても「虫を食べる」ことへの抵抗感を払拭することは簡単ではなさそうです。 でも考えてみれば、お馴染みのイカやタコだって見た目はかなりグロテスク、高級食材のナマコやウニも外見は「なんじゃこりゃー」です。勇気を持って口にして、そのおいしさを広めてくれた人はスゴイ!“最初に食べた誰か”の冒険心に感謝です。

「なんじゃ、こりゃ〜!」も普通になる?

外国人には 「なんじゃ、こりゃー!?」かも

「なんじゃこら!」をお取り寄せ!

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