キーワードは『プラントベース』

コンビニで「豆腐バー」なるものが売れたそうです。仕事や運動をしながら手軽にタンパク質がとれると人気で、サラダチキンを繰り返し買っていた健康志向の人たちが手を伸ばしたとか。「これが植物由来なの?」と二度見したくなるような食品も登場していますよ。

いつの間にか浸透、
植物由来の食品たち

アメリカで開発された植物由来のビーフパテが「ハンバーガー好きのアメリカ人を満足させている!」「本物を超えるおいしさらしい」と驚きをもって紹介され、日本上陸も噂されていたのが2020年頃。気が付けば、モスやフレッシュネスバーガーなどにも代替肉の定番メニューが誕生し、チキンやお魚、卵、乳製品などに代わる植物由来の加工食品が増えてきました。 このように野菜や豆、穀類などを使ってお肉や魚料理などを再現した食品を「プラントベースフード」と言い、近年世界的に注目され開発も進んでいます。その背景には、ヘルシー志向の高まりで肉に偏った食生活を見直す人が増えたこと、畜産は環境負荷が高いという認識が広がってきたことなどがあるそうです。

 ●野菜や大豆中心の和食が海外でもブームになったように、「肉=美食」でなく食の嗜好が多様化した

●爆発的な人口増加に伴う動物性たんぱく質の不足。植物性食品は畜産より環境負荷が少なくサステナブル

●宗教上、健康上の理由で食事に制限がある人たちの食の選択肢も広がる

ただプラントベースには、まだ厳密な定義がないそう。「お肉を食べちゃダメ!」でなく、「植物由来のものを積極的に取り入れていこう」という考え方なので、ベジタリアンやヴィーガンとは概念が違います。また、一部、動物性由来の原材料や添加物が含まれているものもありますので、アレルギーの方は表示の確認を!

大豆ミートだけじゃない!
豆腐にも熱視線

プラントベースフードと聞くとカッコいい響きですが、日本の食文化と重なる部分が多いといいます。なるほど、食の欧米化が進んで肉好きな人が増えたとは言え、今も食生活の中心に醤油や味噌があり、精進料理の伝統も残っています。植物性タンパク質豊富な大豆を加工する技術が多彩で、「あ、これって元祖プラントベースフードじゃない?」と思える食品もいろいろ。
ここ数年は“畑のお肉”大豆から生まれた「大豆ミート」の露出度もアップしており、昨年は「豆腐バー」がヒットしました。見た目はスティックチーズのようで、タンパク質が絹ごし豆腐の約2.7倍!もっちりとした噛み応えです。ヘルシーで淡白でどんな料理にもなる豆腐ですが、冷奴やみそ汁など家庭での食べ方は意外とワンパターン、国内の需要は減っているそうです。でも、お醤油も薬味もいらないこの豆腐バーなら、仕事や運動の合間にワンハンドでタンパク質補給ができます。サラダチキンから乗り換える人が出るのも納得です。

ゆる~く行こう!
気軽にプラントベースフード

日本が誇るプラントベースフード
豆腐がTOFUに!

植物性ミルクがいろいろ
パリっ子は豆乳がお好き!?

あの日清がうなぎ!?
“謎肉”の技術から“謎うなぎ”