キーワードは『バター』

ここ数年、流行が続いているあんバターパン。たっぷり塗られた甘いあんとその上に鎮座するぶ厚いバターが、口の中で溶けながらマリアージュしていくのがたまりません。目にも美しい「食べるバター」が人気だそうで、気が付けばバター味のスナックやお菓子もいろいろ。濃厚、まろやかブームの真打ち登場か!?

華やかで濃厚で… バズる!バタースイーツ

バターが美味しいスイーツと聞いて真っ先に思い浮かぶのは、六花亭のマルセイバターサンドです。ソフトなビスケットと北海道生乳100%のバタークリーム、レーズンの濃厚な味が後を引く美味しさですが、最近は六花亭以外にもいろいろな進化系が登場。マリトッツオ並みにクリームを挟んだ極厚なもの、クリームにピスタチオや苺を混ぜ込んだカラフルなものなど、どれもインパクトがあります。また、お洒落なバタークリームケーキも人気上昇中とか。
バタークリームと言えば、一昔前のクリスマスケーキを懐かしく思い出す方も多いのではないでしょうか。クリームを絞ったピンクのバラを飾るのがお決まりで、口当たりはこってりと重い!その後の生クリームケーキの登場で主役の座を奪われ、ちょっと時代遅れのイメージになっていました。
そんなバタークリームが復権した要因には、ヨーロッパで本格的に修業したパティシエたちの活躍、発酵バターをはじめさまざまな種類のバターが店頭に並ぶようになりバターそのものの美味しさが一般消費者にまで広まったことなどがあるようです。

バターだけが悪者じゃなかった…

動物性脂肪は生活習慣病の元」と耳にタコができるほど聞かされてきた日本人のこと、コレステロール値が心配でバターを遠ざけている方も多いのでは?ところが近年は少し風向きが変わってきたようで、バターを摂る量と心疾患の発症率に明確な関連が見られないという研究結果が発表されたそうです。
バターが健康に悪いとされたきっかけは、米国のアイゼンハワー大統領が在任中の1955年に心臓発作で倒れたことでした。現役大統領が倒れた原因は脂肪か?糖か?長く続いたこの論争は「脂肪が犯人」で決着し、米国にローファットブームが起きました。ところがその後、肥満と糖尿病が蔓延。脂肪のコクや風味を、砂糖と炭水化物で補おうとしたことが災いしたとか。
どんな食品であれ、メリット、デメリットがあります。バターと生活習慣病の因果関係が完全に解明されたわけではないそうですが、バターだけが一方的な悪者ではなかった!ただ問題は、バターの悪魔的な美味しさを前に「ほどほどの量をバランス良く」という自制心が働くかどうかです。

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