キーワードは『免疫力!』

東京オリンピックを延期に追い込み、世界中を大パニックに陥れた新型コロナウイルス。ワクチンの開発が進んでいるとはいうものの、感染が終息に向かっているとの声は聞こえてきません。日本中からマスクや消毒用アルコールが消えた記憶も新しい中で、頼りにできるのはやっぱり自分自身の免疫力!「〇〇で免疫力アップ」という言葉をよく目にします。

身体の自己防衛システム
免疫力のピークは20代!?

インフルエンザが大流行する冬場や花粉症の時期、何となく身体がスッキリしない季節の変わり目になると気になり出すのが「免疫力」。つい「病気でもないのに…免疫力が落ちたかな」などと、独

り言が出たりします。でも、そもそも免疫力って何? 免疫とは、外から侵入したウイルス・細菌、体内で発生したガン細胞の脅威から身体を守ってくれる自己防衛システムのこと。いろいろな種類の免疫細胞(主に白血球)が身体中をくまなくパトロールして異常を検知し、通報したり侵入者を捕まえて攻撃したり、見事な連携プレーで私たちの元気を支えてい

ます。 このすばらしいシステムは約15歳で完成し20歳代で能力のピークに、その後は減り続けて40代で半減するとか。なるほど、年齢とともに肌荒れやアレルギーが出やすくなり、疲れも抜けにくくなるはずです。でも、手っ取り早く免疫力だけをアップさせられるほど人間の身体は単純でなく、身体全体の営みを良くするしかないそう。つまり、地道に生活習慣を変えていくことが免疫力獲得の近道というわけです。

まずは腸を元気に
善玉菌といい関係をつくろう

最近の研究で、免疫力アップのためには腸内環境が大事だとわかってきました。 口から肛門までをトンネルのように貫く消化管の壁は常に外界と接しており、様々な異物侵入の危機に備えて免疫にかかわる細胞が集まっています。特に腸には免疫細胞の約7割が集中!それらが能力を発揮するためには、規則正しい食事で腸に活発に動いてもらうこと、そして腸内細菌のバランスが鍵になります。善玉菌の方が悪玉菌より優位な環境であれば、宿主(ヒト)の健康に役立つホルモンやビタミンなどを分泌してくれるというのです。 善玉菌と言えば「乳酸菌」です。最近は技術が進み、乳酸菌が生きたまま腸に届くことを謳った商品も登場していますが、伝統の発酵食品にも注目したいもの。幸い日本には、麹菌、酵母菌、酢酸菌、納豆菌など多彩な菌を活用した食品が豊富です。もちろん、韓国のキムチもフランスのチーズもイタリアの生ハムもみんな発酵食品!生きた菌を食べて免疫力を高める知恵は世界共通なんですね。

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大切なのは生活習慣!

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