キーワードは『自販機が楽しい!』

来日した外国人がまず感動するのは日本の自動販売機だとか。その自販機もどんどん進化して、飲料だけでなく冷凍食品や冷蔵のお刺身、新鮮なサラダ、ケーキや和菓子まで売っているというから驚きです。一方、懐かしい昭和の自販機を聖地巡礼のように訪ね歩くマニアもいるそうです。

自販機はコロナ禍の救世主?

リンガーハットの自販機は大歓迎された。

新型コロナウイルス感染症の拡大で外食どころか外出すらままならなかった2020年春。それ以降、営業自粛や時短営業などの制限が繰り返され、多くの飲食店が苦境に立たされました。そこで頼りになったのが冷凍食品を扱える自動販売機。自販機ならお客様との接触なしで販売ができるうえ24時間黙って働いてくれます。コロナの影響で人手がない、人を雇えるだけの余裕もないと頭を抱えるお店にとって救世主でした。一方客側としても、時間を気にすることなく安心・安全に外食気分を味わえます。解凍するだけで“あの店の味”を食べることができるとなれば、おうちご飯に飽きた人たちの手も伸びるというもの!自販機は自炊が面倒な人の救世主でもあったのですね。
長崎ちゃんぽんで有名なリンガーハットの冷凍品、全国の有名店のラーメンが1台に揃う自販機「ヌードルツアーズ」などが話題になり、麺類だけでなくもんじゃ焼き、もつ煮込み、牛タン、わたあめ、フレンチのコース料理等々「こんなものまで自販機で売っているよ!」という情報がSNSやテレビを賑わせています。

その場で調理して「ハイ、どうぞ!」

日本では小型のマシンで展開、見た目を裏切るハイテクさとか。

冷凍の商品を買えるだけでなく注文したら即調理、出来たて熱々のラーメンをその場で食べられる自販機が日本に上陸し話題になりました。アメリカのシリコンバレーにあるYo-kaiExpressという会社が手掛けた最新自販機で、羽田空港から本格稼働が始まっています。でも、調理系の自販機と言えば昭和の時代からあったはず。どこが新しいのでしょうか?
Yo-kaiExpressの中には麺、スープ、トッピング一式を丼にセットした状態でラーメンが冷凍保存されており、注文があったらそのメニューに最適のレシピでスチーム調理。約1分で生麺のようなみずみずしい食感に仕上げます。一方昭和の自販機は、ゆでた麺に熱湯を注いでグルグル回し、湯切りしてから出汁を注ぐというもの。調理法は全く違いますが、実はYo-kaiExpressの発想の原点は昭和の自販機にあるとか。ネットの動画からアイデアを得たそうで、社名のYo-kaiには、「妖怪」のようにいろいろな場所に出現して24時間動き続けるという意味が込められているとのこと。
日本ではメニューをラーメンに絞っての展開ですが、アメリカでは丼物やデザートも販売されていて1台に50食(50食とも違うメニューでもOK)までセットできるというからスゴイですね。

自動販売機 進化が止まらない

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