糸魚川大火からの再出発

先代社長の水島昌二氏がお茶舗から転身、洋菓子店をスタートして48年を迎えた「イチコ洋菓子店」現社長の大輔氏夫人 礼奈さんからお話を伺いました。店名の「イチコ」は古くからの屋号とのこと。白とブラウンでまとめた爽やかな外観、開放感に包まれる広い店内、華やかで瑞々しいケーキがショーケースに並び、フロアの壁全体にはクッキーやドーナツなどの焼き菓子、季節のラクトアイス（氷菓)、かわいいパッケージがワクワク感を誘う多彩なギフトセットなど、美味しい色と甘い香りが溢れるスイーツ空間です。

人にも､お財布にも、優しいお店

新店のスタートを機にご子息の大輔氏が社長に就任、大輔氏は大学卒業後に製菓学校へ通い、さらに都内の洋菓子店で3年修行して糸魚川に戻りました。「場所が変わったことで商店街の賑わいには貢献できなくなったけれど、糸魚川の賑わいのために頑張る気持ちは変わりません」。
ケーキの中心価格帯は300〜400円、子どものお小遣いでも買える価格を維持したいというのが理由です。「小学生が母の日にお母さんにロールケーキをプレゼントしたいとお小遣いをもって来店されたのですが、お小遣いが足りなかったのでまた来ますと帰っていかれた。次にお母さんの誕生日にお小遣いを貯めて来店され、ケーキを買っていかれました」と礼奈さん、人の心にもお財布にも優しいお店です。

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